時系列的に見る形而上学

形而上学の成り立ちを、時系列的に見て行きましょう。

形而上学のはじまり

「形而上学」という呼び方は、もともと古代ローマの哲学者アンドロニコスが、アリストテレスの著わしたものを編集した時に、自然学の著作に続いて第一哲学と呼ばれていたものを置いたため、第一哲学の著作を「自然学に続いた後の著作」という意味の「ta meta ta physika」と呼ぶようになりました。
これが短縮されて、「metaphysika」と呼ばれるようになり、英語の「メタ・フィジックス」、つまり日本語で「形而上学」と訳されるようになったのです。

形而上学のその後

このように、もともとはアリストテレスの著作の順番を現わすために仮につけられた名称だった「形而上学」ですが、くしくもそれらの著作が、「自然学の後ろ」側を探る内容だったため、そのままこの名称がつかわれるようになりました。
最初にアリストテレスが著した「形而上学」の分野は、三つの分野で構成されていました。
それは、「存在論」「神学」「普遍学」と呼ばれるものです。
「存在論」とは、「存在者としての存在者」の学問といわれるもので、「神学」はその名のとおり、神についての問いかけの学問です。
「普遍学」というのは、「存在」を取りあげることが、すべての学問の基礎となるべきだとするもので、アリストテレス自身が、自らの第一哲学の課題としたものです。
その後、神学や宗教学などの分野を包括しながら、形而上学は発展を続けていきます。

おすすめ
セキュアなネットワークVPNはBIGLOBEから。